勉 強 法 の 真 実


勉強法について、学年別に発達段階を追いながら、真実であると信じている持論を書きます。

 

勉強ができる子の正体!!

私の体験してきたこと、見てきたことから言えることがあります。
それは

@ トップクラスの子は泥臭い。準トップの子はスマート。
一見すると、トップクラスの子はたいした努力もせずに満点に近い点をいつも取るように見えがちです。
それゆえ「あいつは天才だから」で片付けられたり、別格として参考外扱いされがちです。
しかし、実は逆なんです。
トップクラスの子は、実に地味な暗記や確認をいつも行っています。
基本的知識がなければ応用もできないこと、基本的知識の集積が応用力につながることを意識してまたは無意識に知っているからです。
そんな子にとって、漢字のミス、計算ミス、スペルミスなどしたら、自分で自分が許せないのです。
たいした努力をしていないように見えるのは、本人がそれを努力だと思っていないからです。
苦痛ではないからです。

A トップクラスの子は時間当たりの勉強密度が濃い。
もし学校の英語の授業中に、板書しながら暗記できたらいいですよね。
もし教科書を授業中に覚えてしまえたら楽ですよね。
新出単語を授業中に覚えてしまえたら楽ですよね。
たとえばトップクラスの子は、板書を“写す”のではなく、“板書の内容を凝視し、頭の中で何度も音を出して読んで、覚えてからおもむろにノートへ書き出す”ことをしているかもしれません。
たとえば、人が3回読む間に10回読んでいるかもしれません。
少し時間が空いたときに、「こういう場合は英語でなんていうのかな〜?」なんて教科書の余白に英作文しているかもしれません。
自分が理解しているかどうかを確認するために、ノートや教科書巻末を見ているかもしれません。
わからないことがあるとすぐに質問するか、ノートに書いておくかも知れません。
この子は、1回の授業あたり、人の5倍くらい勉強していることになります。
毎授業こんなことをしている子と、授業中にぼーっとしている子では、3年後にどれだけ差がついているでしょうか? 
この子が算数・国語でも同じようなことをしていたら、小中で9年間、人の5倍努力したことになります。
この差が、テスト前1週間の勉強で埋まると思いますか? 
埋まるはずがありません。
この差を本当に埋めるには、大学入試くらいまで長い時間が必要です。
この子はきっと、家に帰ったら授業のノートでも見返して、教科書を1回音読して、あとは思い切り好きなことをしているでしょう。
時間があるので、部活や趣味に没頭できます。
だからあまり勉強しているようには見えず、友達から「天才」と呼ばれるでしょう。
でもこの子は本当に天才でしょうか?

  B トップクラスの子はわからない原因を自力で突き止める。
どうも関数がよくわからん。
分詞がさっぱりわからん。
当然です。
だって難しいんですから。
多岐にわたる問題パターン、日本語にはない概念。
難しくて当然です。
トップクラスの子でも、中3までわからなかったことがまるでないわけではありません
。むしろ、しょっ中「やべっ、むずいかも」と意識して、または無意識に感じたはずです。
逆にそれを乗り越える手段を持っているから、トップでい続けているのです。
どうも関数がしっくりこない。
そう感じたときに何をするか。
誰かに聞くのも悪いことではありません。
でも教えるほうは、何がわからないかわからないと教えようがありません。
関数を最初からすべて教えるためには、質問と言うレベルでは済みません。
時間が相当かかります。
能率が悪いのです。
ではトップクラスの子はどうするか。
自力で関数の1番最初のページ(教科書か参考書か塾のテキストかノート)から見返し、「ここはわかるな。ここも大丈夫。この辺から怪しいな」などとチェックをするでしょう。
そして怪しいところから解きなおしたり、今わからない問題に必要な知識を探すでしょう。
そうしているうちに、意識してまたは無意識に、問題パターンを知ります。
と同時に、問題パターンは無限ではなく有限で、難問もその融合であることに気づくでしょう。
「これは変化の割合を求める公式を使う。これは式を求めてから交点を求め、さらにx軸との交点を求めてそれを高さにして・・・」と基本事項を積み重ねていく方法を使うでしょう。
つまりトップクラスの子は基本事項の大切さをよく知っていて、基本事項の1つでも忘れたら解けない問題があることを知っているので、いつも基本事項をおさらいしているのです。
ね、泥臭いでしょう?

C トップクラスの子は暗記量が少ない。
だからこそ、また「あいつは大して勉強してないのに・・・」と思われます。
また「天才だ」と言われます。
違います。
例えば理科で、酸性かアルカリ性かを調べる溶液は4種類習います。
それぞれ酸性・アルカリ性になる色があるので、色は合計8個覚えなくてはなりません。
しかも機械的な暗記なのでとても大変です。
しかし、「アルくから青信号」と覚えたら、あとは例外だけ覚えればよくなります。
関係代名詞も「関係代名詞は後ろが動詞のパターンと、主語動詞の2つのパターンしかない」と覚えれば、大量に例文暗記をすることも要りません。
合同条件も「3辺、2辺、1辺」とか「3,2,1」くらいに覚えています。
暗記したらきりがないし大変だし覚えたくないから、なんとか少なくしようと工夫するのです。
また大量の知識より少ない知識のほうが、応用問題で使いやすい(思い出しやすい)ことを意識してまたは無意識に知っています。
だから「要領がいい」と言われます。
確かに要領ですね。

D トップクラスの子はケアレスミスとは言わない。ミスはミスである。
トップクラスの子は意識の上で、または無意識に、1点がどれだけ大切かを知っています。
1点のために5が4に下がることを知っています。
また、過去には「どうしたら計算ミスはなくなるか」を考えてミスをなくす努力をしたことがあります。
必ずあります。
それなのにテストで計算ミスなどをした日には、過激なやつなら自分で自分をぶん殴るでしょう。
それくらい青くなります。
「い、いったいどこで間違えたんだ・・・」と顔面にすだれをかけながら原因を探ります。
悔しいのです。
だって信じていた自分の脳がエラーを起こしたんですよ? 
ミスをミスのまま「ケアレスミスだから、あはは〜」という子は、自分の脳を信じてあげられていないのと同義です。
もっと自分を信じましょう。
あなたの脳は、訓練すればあなたの期待に応えてくれるのですよ。

このように、わずかな意識の差、方法の差が、評価を分けるということをご理解いただけたでしょうか?
先の「望むものだけ、手に入る」でも書きましたが、「5をとりたいなぁ」ではなく、「5をとるんだ。絶対とる」でないと、「5」は取れないのです。
要は、欲の差と言ってもいいでしょう。
例えが悪いですが、「1つでも計算ミスをしたら殺す」と言われたら、絶対にしないようにしますよね?
定期試験でも入試でも、たとえ模試であっても、「真剣勝負」をする心構えを持ってください。
その上で、最高の方法論をもってすれば、かなえられないことなどないような気がしませんか?

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