勉強のやり方がわからない

　勉強のやり方といっても、目標とする大学によってまったく違います。実際は個別に対策するしかないのですが、大きな傾向はありますので、それをお伝えします。それは･･･ �@伊藤和夫の精神を叩き込む　or　�A英検準2級からたたき上げる　のどちらかです。
ではどちらを選ぶべきか。
それは、第１志望が日東駒専を超えていたら�@を、第１志望が日東駒専までなら�Aを選択してください。

早慶、ＭＡＲＣＨクラスの勉強法

早慶、ＭＡＲＣＨクラスに英語を武器にして合格しようとする場合の最短距離。
それは伊藤和夫の”直読直解”の精神です。
英文を、前から順に読み返さずに意味を捉える、究極の方法です。
「長文が読めない」にも書きましたが、ここではその精神をお伝えします。

さて、“伊藤和夫の精神”とは何か。
「英文解釈教室」から引用します。
「誰でも歩くことはできるが、歩くときの筋肉の動きを説明できる人は少ない。（中略）
生活に必要な活動であればあるほど、その（習得）過程は無意識の底に沈んでいる。
しかしこれらの生得の活動の場合とはちがって、幼児期を過ぎてからの外国語学習では、意識の底にやがては定着し知らず知らずに働くことになる頭の動きを一度は自覚し、組織的に学習することが必要である。（中略）
英語を読む際に具体的に頭はどのように働くのか、また働くべきなのかを解明することである。」（英文解釈教室のはしがきより）
「本書の説く思考法が諸君の無意識の世界に完全に沈み、諸君が本書のことを忘れ去ることができたとき、『直読直解』の理想は達成されたのであり、本書は諸君のための役割を果たし終えたこととなるであろう。」（英文解釈教室のあとがきより）

　難しいですね〜　しかし彼も人なり、我も人なりです。
過去、多くの先輩方が伊藤和夫の精神をマスターし、英語をゆるぎない得意科目にしています。
有名な予備校講師にも、伊藤和夫に教わった人が数多くいます。
難しいが最短距離です。
頂上まで行くのに、目の前の崖を上るか、回り道をするかはあなたしだいです。
いずれにせよ、伊藤和夫の著書を読むか、駿台に行くか、代ゼミの有名講師に習うか、横浜トータルアカデミーに行くかを選んでほしいと思います。

日東駒専レベルの勉強法

日東駒専が第１志望である場合、いきなり伊藤和夫の本を読むのは得策ではありません。
目指すのは、「単語を拾って読み、早く”なんとなく”意味を知る」方法です。
これは、上達が早いです！
特に英語があまり得意でない人は、文法にあまりこだわらず、ひたすら語いの習得を目指し、
文法を気にせず長文を読み、わかる単語をつなげて「なんとなくこんな意味だろうな」くらいに読めるよう心がけてください。
急激に読めるようになります。
そのためには、準２級から始めるのが最も効率のよい方法です。
では、準2級のマスター方法は？　

まず語いを習得します。
語いはどんな方法でもいいから覚えることが大切
ＣＤを聞くのがおすすめですが、準２級用の「語い・イディオム問題ターゲット」もおすすめです。
私の教室では、ある範囲を覚えてから「語い・イディオム問題ターゲット」でテストをする方法でやっています。

ある程度語いが入ったら、文法を始めます。
文法は、中学文法が完璧なら、高校文法を訳ができる程度に知ること。
文法問題集にある例文を読んで訳ができればOKです。
もし中学の文法がわからないようなら、「英文法レベル別問題集�@」などの基本事項だけのテストで習得するのが早い。
できれば、わからないことを学校や塾で質問するとよいでしょう。
それが終わったら、いきなり準2級の過去問を解きます。
1回目はじっくりと時間無制限で。
復習は解説をよく読み、2回目には満点が取れるように復習すること。
そして、時間をあけて、必ず2回目をやること。
意外と忘れていることに驚くでしょう。
準2級が2回終わったら2級に進み、同じようにやります。

もしこれを1人でやるのが苦しければ、塾に通うことをおすすめします。
個別でスピーディーにやってくれるところが理想ですが、お金の問題があれば英検の塾でも英会話教室でもいいでしょう。
通信でも可能です。

準2級からたたき上げる場合は、いったん大学受験用のテキストを休みましょう。英検を受験する必要はないのですが、英検用のテキストに集中したほうが効率いいのです。

次のコンテンツ　どんな講座を選べばよいか　へ進む